渡哲也さんが妻に残した「遺言」 泰然自若

お別れの会は故人の遺志により行わない。

 渡さんは今月9日、自宅から都内病院に救急搬送され緊急入院した。医師には長くても2週間と告げられたが、翌日10日午後6時半、妻俊子さんに見守られて息を引き取った。

関係者によると新型コロナウイルス感染症ではないという。法名は2000年2月、故郷の兵庫県淡路市の高雄山観音寺で授かっており、萬修院泰然自道居士(まんしゅういんたいぜんじどうこじ)。

 関係者によると渡さんは俊子さんに対し「自分の訃報は、葬儀などすべてが終わるまで誰にも知らせるな」という趣旨の「遺言」を残していたという。社葬も行わないよう言い置いていた。自身のことで人を巻き込みたくない、という“男気”だった。

舘ひろし氏、神田正輝氏ら石原軍団所属俳優にも最期を知らせず、1人で旅立った。石原プロ社員、俳優たちには12日、死去が伝えられた。家族葬には舘ひろし氏ら俳優もかけつけることができなかったという。